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大型オートクレーブを導入いたしました
このたびJHIでは、海老名事業所に大型オートクレーブを新たに導入いたしました。
本記事では、導入に至った背景、設備の概要、今後の展望についてご紹介いたします。
導入の背景と目的
これまでJHIでは有効径1000〜1500mmのオートクレーブを活用し、各種CF製品の成型を行ってまいりました。しかし、近年の製品大型化のニーズに対応するため、より大口径・長尺対応が可能な設備が求められていました。
そこで、より高精度かつ大規模な製品製造を可能にするため、今回の大型オートクレーブ(有効径2500mm)を導入いたしました。大型であることはもとより、高品質を担保するために、AMS2750に準拠する仕様となっております。
設備概要
今回導入した大型オートクレーブにより、当社の保有台数は計4台となり、製品サイズや処理条件に応じて、柔軟な対応が可能となりました。
| 有効径(mm) | 有効長(mm) | MAX温度(℃) | MAX圧力(Mpa) | 備考 | |
| 1 | 2500 | 4000 | 250 | 0.9(設計値) | AMS2750準拠予定 |
| 2 | 1500 | 2500 | 250 | 0.9(設計値) | AMS2750準拠 |
| 3 | 1000 | 1300 | 250 | 0.9(設計値) | 0.75Mpa(実力値) |
| 4 | 1000 | 1000 | 250 | 0.9(設計値) | 0.75Mpa(実力値) |
※MAX圧力はコンプレッサーの能力に依存するため、現状の実力値は0.75Mpaです。
対応分野と期待される導入効果
今回導入した大型オートクレーブにより、航空・宇宙・医療分野など、高精度な熱処理が求められる製品への対応力が大幅に向上しました。
これまで外部に委託していた工程を社内で完結できるようになったことで、コストの削減や納期の短縮が可能となり、生産体制の柔軟性と信頼性が高まっています。
さらに、一度に複数の製品を同時に処理できる能力を備えており、量産体制の強化と製造効率の向上にも大きく貢献しています。
今後の取り組みと展望
今回の大型オートクレーブ導入により、品質管理体制の高度化やトレーサビリティの強化、社内一貫生産体制の確立を進め、製品の信頼性向上に取り組んでまいります。
これらの施策を通じて、航空・宇宙・医療分野における技術基盤を強化し、製品の安全性と信頼性をさらに高めてまいります。
JHIは、これからもこうした取り組みを通じて、産業の発展に貢献してまいります。
施設見学のご案内
当施設の設備利用をご検討中の企業様に向けて、施設見学を受け付けております。
実際の設備をご覧いただきながら、担当スタッフがご質問やご相談に丁寧に対応いたします。
なお、オートクレーブ室は機密管理区域に該当するため、見学は事前予約制となっております。
見学のお申し込みやお問い合わせは、下記のフォームよりお気軽にご連絡ください。
お問い合わせ|株式会社JHI
