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イベント・展示会

Sニー電気ケトル2号機お披露目イベントに参加してきました

製造技術部の小山です。
NHKの番組【魔改造の夜】にて対戦したチームSニーが製作した「お茶の魔ケトル」2号機のお披露目会が、2024年9月28日に開催されました。
会場は品川駅から徒歩10分のアクセスしやすい場所にある、ソニーグループ本社1Fクリエイティブラウンジで行われ、チームSニーだけでなく、魔改造の夜に参加経験のある企業や学生が30名ほど集まり、チームT京アールアンドデーからは5名が参加しました。

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今回お披露目されたお茶の魔ケトル2号機は、1号機と比べて5分の1ぐらいのコンパクトなマシンに改造されていて、T京アールアンドデーやAHIのマシンと同じくらいのサイズ感になっていました。
チームSニーメンターの鳳さんのデスク下に収納できることが設計要件だったそうで、設計の工夫が感じられます。

また、製作チームは「魔改造の昼」に触発されて再始動したとのことで、当初のメンバーから何名かが集まり、定時後や休日を利用して進められたとのことでした。

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「魔改造の昼」の様子は以下のページをご覧ください。
魔改造の昼(非公式)に参加させていただきました 【前編】
魔改造の昼(非公式)に参加させていただきました 【後編】


Sニーの1号機は大型の据置タイプで自走はせず、まず綱を引き、最後に変形する2段構えの構造の一発勝負型でしたが、今回の2号機ではある程度の距離を自走できるように進化していました。
T京アールアンドデーやAHIのマシンは、水を沸かして蒸気を溜め、その圧力を一気に解放して自走する「正圧」方式を採用しています。これは蒸気機関車と同じ原理です。
対して、Sニーのマシンは蒸気を溜めるまでは同じですが、その蒸気を冷やして真空状態を作り、その力でピストンを動かして自走する「負圧」方式を採用しています。
この方式により、2つの容器でピストンを交互に駆動させることで、連続的な動作が可能になりました。
また、ピストンの動きをワンウェイクラッチにて車輪に伝えて前進するそうです。
この仕組みは1970年代に発売されたキックスケーターの機構を参考にしたそうです。

尚、製作に携わったメンバーは通常の業務ではCADやシミュレーションを使いこなしていますが、魔改造の活動では全て手作業で製作が進められたそうです。
この点も大変驚きました。

絶賛-魔改造中1.JPG

今回の2号機は大人一人が乗った台車を牽引できるパワーを持ち、Sニーの社内イベントを含め、のべ100人以上が乗車体験を楽しんだそうです。

Sニー社内イベントの様子は以下、ソニー様のページをご覧ください。
【Creative Lounge レポート】魔改造、再び。“Sニー”のエンジニアたちが組織を越えて新たなチャレンジ! | Creative Lounge レポート | 【Sony Acceleration Platform】スタートアップと新規事業の育成を支援するプログラム (sony-startup-acceleration-program.com)

人が載っている2号機の台車は、当日その場で組み立てたものです。
組み立てにはT京の若手メンバーも参加しました。

IMG_6485.JPG また、ケロリンの桶や牛乳瓶、銭湯っぽいタイルなど、装飾での遊び心も忘れていないところがさすがSニーだなと感心しました。

ケロリン2.JPG遊び心1-瓶は本物.JPG自作パネル1.JPG

懇親会には20名ほど参加し、AHIメンバーとも交流があり、過去のプロジェクトでの苦労話も共有されました。
例えば、広島と横浜を定時後に往復しながらの活動がいかに厳しかったかなど、情熱と体力を要する取り組みが語られ、お披露目会と共に、とても有意義なひと時を過ごすことができました。

次の展示機会として2025年のYOXO FESが話題に上り、Sニー、AHI、T京アールアンドデーで再度マシンを展示したいという希望が膨らみました。
現時点では2025年のYOXO FESへ「魔改造MONSTERS」として参加しようという話が出ている段階ですが、別の機会で再戦イベントができたら、という声も上がり今後の展開が楽しみです。

少し離れた所から2_1.jpg

改めまして、Sニーの皆様、AHIの皆様、参加された皆様、ありがとうございました。
今回のイベントで得た学びと繋がりを大切に、次のプロジェクトに向けて引き続き挑戦していきたいと思います。