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レースカー部品の計測依頼をいただきました【前編】

営業企画部です。
今回は弊社の海外エージェントである、インタースピードの益田さんから部品計測の依頼がきたお話と、最近参戦したレースに関する体験や感想をお伺いした話です。

益田さんは古くから自動車レース業界に携わっている方で、弊社グループ会社の東京アールアンドデーとも関係の深いハヤシレーシングに在籍されていた頃から、かれこれ40年来のお付き合いになる方です。現在はアメリカと日本を拠点としてグローバルに活躍されている、笑顔の素敵なナイスミドルです。

その益田さんから『自分のマシンのピストンを軽量化したい。削っていい場所を知りたいので詳細形状を調べてほしい』という依頼をいただきました。

ピストン1.jpg

弊社の得意分野はホースや配管なため、エンジン周りの部品を手掛ける機会はありませんでしたので、検査機器や技術を活かせる良い機会という事で喜んでお受けしました。

検査の話の前にまずは益田さんのお話を少々…

益田さんは趣味でヒストリックカーレースに参加されており、昨年は鈴鹿サーキットで行われたFL500のレースにエントリーされました。FL500は軽自動車のエンジンを積んで走る日本独特の入門クラスのフォーミュラカーです。1970年代から1980年代に流行り、後にF1で活躍する中嶋悟さんをはじめとする当時の若手レーサ達はこのレースで腕を磨いて育っていきました。また、マシンを作るコンストラクターやメカニック、エンジンチューナーもFL500で腕を上げた人たちが沢山います。

益田さんのマシンは1970年代のハヤシ706で、HondaのN360の空冷エンジンを500㏄にボアアップしたもので、直線では160~170㎞/hは出る代物です。50年近くも前に製造されたレースカーが今も現役とは、とても大切に整備されている証拠ですね。

益田さん1.jpg

レースには益田さんと同じヒストリックカーレーサーが集まり、30台程出場していたそうです。

益田さん2.jpg

益田さん3.jpg

スタート後しばらく快調に飛ばしていましたが、なんと3周目でエンジンがブロー…。
惜しくも完走できずでしたが、ケガはなかったとの事でしたので良かった!

ブローしたエンジン.jpg

完走はできなかったけど楽しむのが一番!昔馴染みの仲間と久々に顔を合わせて懐かしい話をしていると、まるで同窓会のようでとても楽しいんだよ、と笑顔で教えてくれました。
何事も楽しんだもの勝ちって事ですね!

次回は検査内容についてお話したいと思います。
お楽しみに!