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レース

筑波サーキットで行われた 「クラブマンロードレース」について

次世代事業部の鈴木です。

4月10日に筑波サーキットで行われた、「2022 クラブマンロードレース 第1戦」を見に行ってきました。天気も良く、4月というよりは初夏のような陽気のなかで行われたイベントを楽しんできました。

クラブマンロードレースとは、MCFAJ(全日本モーターサイクルクラブ連盟)が開催している、アマチュアライダーの祭典とも言われている歴史のあるレースです。

レースは排気量や年式などでいくつかのカテゴリーに分けられています。
例えばA.V.C.C (アメリカン・ビンテージ・コンペティション・クラブマンロードレース)という1940年~60年代に米国で生産されたハーレーなどのヒストリック車両でタイムを競うレースカテゴリー。
L.O.C(レジェンド・オブ・クラシック)は、1972年までに製造された車両が対象のカテゴリーとのことで、すべてのカテゴリーにおいて、往年の名車やヒストリックロードレーサーをサーキットで走らせることが出来る、またそれを観客として見ることも出来る非常に楽しいイベントでした。

下の写真(右側)は、なかなか見ることが出来ないサイドカーのレースカテゴリーです。
サイドカーによるレースは、日本ではあまりなじみが無いのですが、ヨーロッパでは非常に人気があると聞いています。サイドカーレースは、側車と呼ばれる車が横に付いている3輪の車両で、ドライバーとパッセンジャーの2名で速さを競います。ドライバーは車の操作を担当し、パッセンジャーは自分の体を車両の上で移動させることで車の重心を移行させる役割を担当します。左右のコーナーで、全く違う体の動きがダイナミックに行われる迫力も人気の一つなのかと思います。
ネットで調べてみたのですが、サイドカーレースの盛んな国では、ロードレースだけではなく、モトクロス、トライアル、ダートトラックなどもあるようですね。

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また下記の写真は、L.O.C(レジェンド・オブ・クラシック)カテゴリーで参戦されていたホンダのCB72レーサーという車両です。この車両は、今回のレースの情報を教えて頂いた「Ted’s Special Motorcycle works」の前島様のマシンで、このレースでもクラスで3位に入賞という結果を残されていました。

パドックに置いてある車両の前には、先日亡くなられたモータースポーツ界のレジェンドである高橋国光さんのサイン入りの写真が飾ってありました。

1997年のタイムトンネルというイベントにおいて、高橋国光さんが筑波サーキットを走行した時に撮影された写真だそうです。今回のレース車両も、1997年のイベントで走行された時と同じ物で、国光さんがホンダのワークスに入る前に所属されていた「ハイスピリッツM.C.C」というクラブの先輩である、折懸六三さんという方が製作された車両とのことでした。
前島様からは、生前の高橋国光さんとお話をされた時に、このCB72レーサーへの思い入れや、尊敬している先輩の折懸さんのことなど、色々と話をしてくれたというエピソードも聞かせて頂きました。このマシンと歴史を現在は前島様が引き継いでいるということになりますね。

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歴史的にも価値のある名車、ヒストリックカーでレースを永く楽しむという主旨で開催されているこのイベント。
これからも是非永く続けて多くの人を楽しませて欲しいと感じた1日でした!